痛みを我慢するのは美学ではない

バレエ教室における痛みの理解と大切さ

私たちのバレエ教室では、生徒さんたちが安心して楽しくバレエを学べる環境作りに力を入れています。

バレエは、とても優雅ですが、一方で厳しいトレーニングや身体への負荷も伴います。

バレエの魅力に引かれ、沢山の教室の中で選んでくださった生徒さんやそのご家族に向けて、「痛みを我慢すること」に関して私たちの考えをお伝えしたいと思います。

多少の痛みは我慢せよ‼やり切る事の方が大切‼それが美学である‼

という考え方は、私たちの教室では、ありません。

 

 痛みを感じたらどうしたら良い?

では、痛みを感じた時、お子さんが痛みを訴えた時はどうしたら良いか?

私達が推奨する方法は3つです。

①休む

②見学する

③出来る動きだけする

そして、どうするかは、自分の体に聞く、これが鉄則です。小さい子は、まだ正しい判断を出来ないかもしれません。でも、自分の体を他人に委ねない、という感覚を小さいころから育てることも必要です。

 

 違和感は体からの警告

なんとなく痛いかも、なんとなく違和感がある・・・

それは体が送ってくれてる警告です。警告を無視し続けたらどうなるでしょうか?より深刻な問題に発展する可能性がありまよね。

ですから、どんなに小さな痛みでも、生徒さんたちには素直に伝えていただき、絶対に無理しないで欲しいです。

私たちが優先するべき役割は、生徒たちの安全と健康を守ることです。

生徒に求めることは3つです。

①自分自身の身体を知ろうとすること

②自分の身体を大切に扱うこと

③体の限界を見極める力を付けること

生徒たちが自分の身体と向き合い、それを大切に思うことを大切にしています。

ですから、痛みを我慢することは、凄い!えらい!カッコいい!ことではなーーーーい!

自分の身体を大切にすることの方が素晴らしいことだと教えています。

 

 

 生徒の体を守る教室の役割

バレエは身体の柔軟性や力強さを要求する芸術です。痛みや限界を感じる事は、時に避けられないかもしれません。集中していたり、好きなことをしていると、痛みに気が付かない事もあります。

しかし、自分の体に目を向け続けることで、どのようなケアや対処が必要なのかが、少しずつ分かってきます。そのような体への向き合い方は、楽しいバレエ継続させるために、最も必要なことだと考えます。

講師の役割としては

生徒の違和感にいち早く気付いてあげること

対話を通してヒヤリングすることです。

生徒たちの体の調子を聞くと

「実は足が・・・」

といって、痛みを伝えてくれることがあります。

どんな風に痛むの?心当たりは?

など、対話を通してヒヤリングしています。

痛みの原因は、前日のトレーニングによる筋肉痛や、疲労によるものが殆どですが、関節の痛みなどを訴えた場合は、治療を薦めますし、根本的な体の使い方を見直し、正しい使い方を指導する必要があります。

 

このように生徒との対話の中でヒヤリングすることで

生徒自身が体に目を向ける習慣が身に付く

違和感を感じた時は体の使い方を見直す

ということを生徒本人が感じることができます。

 

適切なストレッチ、筋力トレーニング、身体のバランスを整えるエクササイズを通じて、自身の身体をケアする技術は、楽しくバレエを続けていく上で、最も必要なスキルではないでしょうか。私達はそこに力をいれております。

 最後に・・・

私たちの教室は生徒たちの健やかな成長と、幸福を願っています。バレエを楽しむことで、生徒たちが自信をもって、人生を胸張って堂々と歩いていくことを応援しています。皆さまのご理解とご協力に心より感謝申し上げます。バレエの素晴らしい世界を共に体験していけたら嬉しいです。

 

 

 

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